オーストラリア1万3千キロの旅旅の始まりは、プレンティーハイウエイと呼ばれるガタガタ道を丸2日間かけて走るという過酷なものだった。気温は軽く40度を超えており、乾燥した風が顔に吹き付けると、もうお肌カサカサ状態で、一度に年を取ってしまった。ショックで数日口が利けないくらい。だって女ですもの。。。この2日間の間対向車に会うことは一度もなく、4WDに一度追い越されただけ。ガススタンドが6箇所あるが、まともにシャワーを浴びたのは一度だけ。それも10分後には汗に変わるという空しさ。この先どうなるのか、ね? やっとオアシスにたどり着いた。水、水、水だ! 乾きに耐えかねて気付きもクソもあったもんじゃない。夜なので人気もない。素っ裸でズカズカと水の中に進んだ。水温は低いし、外気も冷たいからけっこう寒いのだけれど、水のとろけるようなやさしさに癒され、じっととどまる。涙が滲む。太陽の熱さ、乾いた風、とろとろの水、生まれて初めて“自然”に向き合っている自分がここにいる。何て無力なんだろう。何て愚かで身勝手なんだろう。この恵みに合掌を。 らくだの家族?に会った。彼らはけっこう近くに寄っても平気な顔をしている。エアーズ・ロックはまだ遠い。のんびり進めよって言ってくれているような気がした。とはいえ、もう10日間車の中だけの生活だから、しかもこれからも当分続くのだから、ため息が出るのは隠せない。なにせこんな旅初めてだもの。 彼がサマルパン。今回の旅のリーダーであり、私のパートナーでもある。野宿生活には慣れている人だから、焚き火の作り方や料理の仕方、水の使い方などいろんなことを習った。私たちは今回の体験を元に自然に触れ合う(というよりもしっかり向き合うと言ったほうが正確かな?)ツアーを企画している。興味のある人は連絡ください。電話番号は010-2-66882201(オーストラリアだよ)メールはwww@daso.jp |